No.13603「その後」へのコメント
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ヨッシーさんは No.13603「その後」で書きました。 > > なんとヤツは鍵を取ってきた。 > 今度は十分なコンディションを整え、体力を温存してあがってきているのか > 「かいだん22万6738つのーぼった」 > という声にも張りがある。ヤツはまだ健在なのだ。 > 俺は台湾行きの切符を買い求め、台北に飛んだ。 > そこには俺の求めるもの、現在世界一の高さを誇る101階建てのビル、台北101がある > のだ。 > 「かいだん37万1122のーぼった」 > 「あ、悪いが俺は台湾に行くから」 「え」 > 俺は電話口の向こうの慟哭の声を聞いた気がした。 > > それから8年。 > 彼はまだ登り続けている。 > あれから台北101も制覇したヤツは、続いてクアラルンプールのペトロナスタワー1(8 > 8階建て452m)同2(同) > シカゴのシアーズホテル(110階建て442m)、ニューヨークのエンパイアステートビル( > 102階382m)などを次々に踏破し、 > 今は柳京ホテル(105階建て330m)の最上階で金正日とディナーを楽しむ俺の元へあと一 > 段と言うところまで迫っている。 > 「かいだん39兆4756億3900万53つのーぼった」 > 疲れ果てながらも聞こえる彼の声には、執念と言うにはあまりに深い響きが込められ > ていた。あと一段、一段で俺の命はヤツの手に落ちる。 > 俺はゆっくりと遅い夕食を楽しむと、正日に別れの挨拶をして席を立った。 > 「どこへいくのですかな?」 > 「ええ、ちょっとアラブ首長国連邦のドバイまで」 > そこにはある。160階建て820mの世界一のビル、「ブルジュドバイ」が。 > 俺は席を立った。ヤツの戦いはまだ始まったばかりだ。
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